2009年2月3日火曜日

少し落ち着いて。

先月、120名程のお客様をお招きした初釜が終わり、
ホッとすることも無く何やら頭の整理がつかずにいました。
社中を抱え自分の能力を超えた作業、気働き、だったのでしょう。

今日は節分。

ゆっくりの私も少し落ち着きだし、色々な事の答えが
出はじめてきました。

新たな芽吹きを感じます。
仕切り直しです。
一歩一歩着実に、遅々とした
歩みであっても良いかな・・・。と

最近の社会は不景気風が吹き荒れています。

茶道に向かい合えているだけでも幸せです。
周りに感謝し、進みたく思います。
茶道に何を求めているのか、何を大切にしたいのか
今一度、見つめ直し、ぶれのないように、見失わないように。
本末転倒の無いように思います。

今年の初釜にいらしてくださったお客様から素敵な
お手紙を頂戴致しました。
『・・・心こめて用意された茶席券から、期待を膨らませ
 席入りいたしました。共感を覚える漢才の道具組みに
 日頃から”和魂漢才”に憧れておりました私、大感激
 でした。しみじみと長生殿の春に招かれたような、
 夢ごこちに、未だ余情を楽しんでおります。・・・・』
   一部です。

そんな折。家元鵬雲斎大宗匠からのメッセージ(淡交2月号)
がありました。

『京都の梅の名所として知られる北野天満宮は
 菅原道真公を祀り、学問の神様として信仰を
 集めています。境内には和魂漢才の碑があり、
 学ぶ事の大切さを説く孔子の教えに、「論語」の
 陽貨第17に六言六蔽があり、その一つに、

 好直不好学、其蔽也絞
(直を好めど 学を好まざれば その蔽や絞)
「直」とは正しく視ることで、うそ。いつわりがない
という意味。つまり、学によって鍛錬されたことのない
直は閉塞状況を招きかねない。

と。

ご覧いただいていたように、何と、タイミングの良いお言葉。
まだまだ雛の私でした。

明日は、立春!!

雪間の草の春をみせばや・・・・。