2009年2月24日火曜日

天麩羅。

今日は久しぶりに友達夫妻と天麩羅を食べに。
主のこだわりが、随処に。
ご自分で生けるお花。
花入れにも、力を入れていました。

勿論、天麩羅のネタには入れ込んでいました。
活きた穴子を裂き料理してくださり・・・。
フッと、父親の事を思い出しました。
父親は、結構、食べ物にはうるさい人ですね。
魚も自分で捌きますので、釣ってきては
料理してくれました。

チョッピリ、老いた父の顔が浮びました。

2009年2月18日水曜日

茶の湯の『いろは・・・』

婦人画報3月号に
片岡鶴太郎さんの茶の湯の『いろは・・・』
面白い特集が目にとまりました。

”この国に生まれて、茶の湯の美意識を知らずに過ごすなんて・・・。
茶の湯には、日本の自然と共に暮らす智恵、ものごとの始末から、
社交の術、美しい日本語から、潔い精神性まで
私達の理想とするかたちが残されています。・・・略 ”

鶴太郎さんが茶事の亭主をされた後の、コメント。

『蓋をしても、茶室にくゆりはじめる釜の湯気。滅私して
 相手に殉ずる、それが茶事の快楽だとしても
 どうしても私というものが出てしまう。
 はみ出す”湯気”さえ鍛えること、それがお茶・・・。』

なるほど。まいりました・・・!!

庭の草花を生け。一句!!

今日の花月は唱和式。貴人清次花月。菓子付花月。
花をいけ、歌を短冊に書き、詠みあげます。
一句紹介。

( 山椿 )  わが苑に 来たる鳥あり山椿
         春立つ枝を 揺らし去りゆく    宗芳

五年程前からお茶を初められ、着物もさっと着られるようになり、
最近は書も始められた・・・・。OOさん
猫ちゃんと、お家に居た時とは大違い。
綺麗なお点前で大活躍です。

(お菓子) 雛の袖

2009年2月5日木曜日

立春。













床に節分草を挿して。今日は落ち着いたお稽古です。
台目席。初炭。濃茶。薄茶。一客一亭の流し点。(筒茶碗扱い)四畳半にて重茶碗(長緒扱いにて)
ゆっくりでした。

(お菓子)
  (この花きんとん)

2009年2月3日火曜日

少し落ち着いて。

先月、120名程のお客様をお招きした初釜が終わり、
ホッとすることも無く何やら頭の整理がつかずにいました。
社中を抱え自分の能力を超えた作業、気働き、だったのでしょう。

今日は節分。

ゆっくりの私も少し落ち着きだし、色々な事の答えが
出はじめてきました。

新たな芽吹きを感じます。
仕切り直しです。
一歩一歩着実に、遅々とした
歩みであっても良いかな・・・。と

最近の社会は不景気風が吹き荒れています。

茶道に向かい合えているだけでも幸せです。
周りに感謝し、進みたく思います。
茶道に何を求めているのか、何を大切にしたいのか
今一度、見つめ直し、ぶれのないように、見失わないように。
本末転倒の無いように思います。

今年の初釜にいらしてくださったお客様から素敵な
お手紙を頂戴致しました。
『・・・心こめて用意された茶席券から、期待を膨らませ
 席入りいたしました。共感を覚える漢才の道具組みに
 日頃から”和魂漢才”に憧れておりました私、大感激
 でした。しみじみと長生殿の春に招かれたような、
 夢ごこちに、未だ余情を楽しんでおります。・・・・』
   一部です。

そんな折。家元鵬雲斎大宗匠からのメッセージ(淡交2月号)
がありました。

『京都の梅の名所として知られる北野天満宮は
 菅原道真公を祀り、学問の神様として信仰を
 集めています。境内には和魂漢才の碑があり、
 学ぶ事の大切さを説く孔子の教えに、「論語」の
 陽貨第17に六言六蔽があり、その一つに、

 好直不好学、其蔽也絞
(直を好めど 学を好まざれば その蔽や絞)
「直」とは正しく視ることで、うそ。いつわりがない
という意味。つまり、学によって鍛錬されたことのない
直は閉塞状況を招きかねない。

と。

ご覧いただいていたように、何と、タイミングの良いお言葉。
まだまだ雛の私でした。

明日は、立春!!

雪間の草の春をみせばや・・・・。