『円意棚』
淡々斎好みの棚に『円意棚』という、桐の木地造り一重棚があります。
ものごとに障らぬものは円(まど)かなる
おのがまことの意(こころ)よりこそ
の、歌によって円意(えんい)と名づけられました。
見る場所、見方や心の持ちようで、円にも半月にも角にも
見える棚です。円かなるまことの意・・・・・。
若先生のメッセージを紹介させていただきます。
誰しも日常の様々な場面で、そんなつもりではないのにと
誤解をされたり、一生懸命やったけれども理解してもらえ
なかったり・・・。要領の良い人、悪い人がいて・・・。はたまた
見解の相違で分かち合えないことも・・・。
物事に障ることは沢山あります。
そんな時は何時も『神様は見ている』と、自分に言い聞かせ、
我が道を信じて頑張る事が、多々あります。
そして、この棚に出会ったとき、物事は様々な角度から見、
聞き、感じ取らねば本質や真実はわからないと
再確認いたしました。 片側からだけ見ていると、反対側は
善であっても悪となるからです。
円とも半月とも角とも決め付けることはできない。
茶の道を歩む人に、その善も悪も全てを超えて
どのようにでも対応できる、柔軟で自由な円なる心を
持ってもらうことが、淡々斎宗匠の願だったのでしょうか?
和を養うこの道を、ありがたくありがたく思います。
・・・何と素直な、まっすぐな、メッセージなのだろう。
年々、薄らいでいく、真直ぐな心
私の中に””渇!!””をいただきました。
有難うございました。