2008年9月3日水曜日

円意棚。

『円意棚』
淡々斎好みの棚に『円意棚』という、桐の木地造り一重棚があります。
 ものごとに障らぬものは円(まど)かなる
   おのがまことの意(こころ)よりこそ
の、歌によって円意(えんい)と名づけられました。
見る場所、見方や心の持ちようで、円にも半月にも角にも
見える棚です。円かなるまことの意・・・・・。

若先生のメッセージを紹介させていただきます。

誰しも日常の様々な場面で、そんなつもりではないのにと
誤解をされたり、一生懸命やったけれども理解してもらえ
なかったり・・・。要領の良い人、悪い人がいて・・・。はたまた
見解の相違で分かち合えないことも・・・。
物事に障ることは沢山あります。
そんな時は何時も『神様は見ている』と、自分に言い聞かせ、
我が道を信じて頑張る事が、多々あります。
そして、この棚に出会ったとき、物事は様々な角度から見、
聞き、感じ取らねば本質や真実はわからないと
再確認いたしました。 片側からだけ見ていると、反対側は
善であっても悪となるからです。
円とも半月とも角とも決め付けることはできない。
茶の道を歩む人に、その善も悪も全てを超えて
どのようにでも対応できる、柔軟で自由な円なる心を
持ってもらうことが、淡々斎宗匠の願だったのでしょうか?
和を養うこの道を、ありがたくありがたく思います。

・・・何と素直な、まっすぐな、メッセージなのだろう。
年々、薄らいでいく、真直ぐな心
私の中に””渇!!””をいただきました。

有難うございました。