凪の会。
我が家で7年前から続けている花月勉強会です。
今月の取り合わせのなかに
『桧垣紋に鶴』の鉄絵茶碗を入れました。
四年程前にいただいた志野茶碗、出番がなかなかありませんでした。
今日はさらりと、薄茶の花月に使ってみました。
・季節の提案
・鶴 の受け止め方
の提案でした。
この茶碗から楽しい会話が次々と・・・・・。
『寒夜の鶴。焼け野の雉』
から、丁度同じ日の夕刊によく似た記事が載っていました。
(奈良県立万葉文化館長。中西先生のコメントでした。)
””旅人の 宿りせむ野に 霜振らば
わが子羽ぐくめ 天の鶴群””
天平5年『738年』、日本政府が中国へ派遣した使者団に加わった
一人の男性に対して、母親はこんな歌を送りました。
当時は航海や船技術が未熟で18回派遣したうち、往復とも無事が
知られているのは1回きりでした。
母親はせめてもの願を天を飛ぶ鶴に託したのです。
鶴は昔から、寒い夜に子鶴を羽に包んで寝ると言われていたからです。
『瓜食めば子ども思ほゆ栗食めば・・・・。』
万葉集 山上憶良より